店舗装飾に模様替えは必要か

カフェや雑貨店を華やかに彩る店舗装飾ですが、お店によっては季節によって装飾を変えるところも多いものです。
シンプルにしてあまり装飾をしていない店内であれば、季節ごとにワンポイントだけを変えるということもありますが、デパートのショーウィンドウのように季節ごとに模様替えするというお店も少なくありません。

そもそも店舗装飾の模様替えは必要なのでしょうか?
今回は、雑貨店の元スタッフが、実際に経験して感じた模様替えのメリットやデメリットについてまとめました。

店舗装飾に期待される3つの役割とは

そもそも店舗装飾自体、どのような効果があるのでしょうか?
まずは、店舗装飾が果たしている役割をチェックしておきましょう!

店舗装飾にはこんな効果が期待できるんです。

1.集客力が期待できる

まずひとつは、 装飾やディスプレイは単純に目を引くため、集客力が期待できるということ。

シンプルな白木の棚でも、そこにカラフルな造花を飾ったり、温かみのあるライトをそばに置いて光を調節したりすることで、その棚の雰囲気はガラリと変わります。
単に商品が陳列されている棚よりも、こうして装飾が施されている棚の方が目を引きやすいもの。
店舗装飾には、お客様の視線を集める効果があります。

2.お店のイメージやコンセプトを打ち出せる

次に期待できる効果としては、お店の目指すイメージやコンセプトを明確に打ち出せることです。

ガーリーな雰囲気がコンセプトのお店もあれば、ナチュラルテイストやアジアンテイストがコンセプトのお店もあります。
単なる棚やテーブルといった備品だけでは、コンセプトにあった雰囲気は出しにくいものですが、店舗装飾を上手に使うことで、お店が提供したいイメージやテイストをうまく演出することができます。

コンセプトをうまく打ち出せれば、そのテイストが好みだと感じているお客様の目にも止まりやすく、よりお客様に「刺さる」お店造りができるもの。
お店のコンセプトを打ち出す小道具として使えるのも、店舗装飾のメリットです。

3.具体的に商品を購入した後のイメージがつかみやすい

雑貨店でよく見かけるのが、ソファやテーブルなどの什器に食器やランチョンマットなどの小物を合わせて、実際のリビングやダイニングにいるかのように演出する装飾です。
こうしてトータルで見ることができると、実際にその商品を購入するとどんな風に使えるのかのイメージがつかみやすいと言えます。

店舗装飾には、このように色々な効果が期待できます。
しかし、いつも同じ装飾だと目が慣れてしまって商品や備品と同化してしまうのも事実です。

例えば、すごく可愛いと思って買った花瓶を玄関に飾って楽しんでいたけれど、気がついたら最近その存在感を感じなくなっていた…こんな経験はありませんか?
そう、人は「飽きる」のです。
店舗装飾の模様替えがおすすめな理由はここにあります。
具体的に、店舗装飾を模様替えするメリットについて紹介します。

店舗装飾を模様替えする3つのメリット

店舗装飾に模様替えは必要か
店舗装飾には色々な効果がありますが、模様替えをするメリットはどこにあるのでしょうか?
実際に雑貨店で働いていて、店舗装飾の模様替えについて感じたメリットをピックアップしました。

1.店内がリフレッシュされるので、リピーターを飽きさせない

先ほども少し触れましたが、人は「飽きる」「慣れる」生き物です。
店舗装飾も同じで、いつも見ている装飾はどんどん風景になじんでしまい、もともと期待していたような効果が薄れてしまうこともあります。

そこで、季節によって定期的に模様替えをすることで、同じお店でも新鮮さを取り戻すことができます。
特に、カフェやベーカリー、お菓子屋さんなどリピーターが多いお店では、店舗装飾の模様替えによって店内をリフレッシュさせるメリットは大きいかもしれません。

2.簡単に季節感が演出できる

ハロウィンにはかぼちゃのランタンを置いて、クリスマスにはツリーを置いて…季節やイベントごとに装飾を模様替えすることで、簡単に季節感を演出できます。

もしもあまり備品を置き換えられないという場合には、店舗装飾の色使いを変えてみるだけでも違うものです。
例えば、オレンジと黒を基調にすればハロウィンをイメージしやすいですし、赤と白、グリーンを基調にすればクリスマスをイメージできます。

そのほかにも、春にはパステルピンク、夏には白と青など、色使いだけでも季節感は演出できるものなのです。

3.季節ごとのニーズを掘り起こすことができる

季節によって売れる商品が違うのは、どんなジャンルのお店であっても同じですよね。

店舗装飾は、集客効果や購買力を高める効果があることを先ほど説明しましたが、店舗装飾を模様替えすることによって、季節ごとのニーズを掘り起こし、売れる商品を訴求しやすいというメリットがあります。
特に1年を通じて同じ商品が売られているようなお店であれば、なおさら店舗装飾を模様替えすることのメリットは大きいのではないでしょうか。

模様替えにデメリットはある?

一方、店舗装飾の模様替えにはデメリットもあるのでしょうか?
もちろん良いことばかりではないので、デメリットがあるのも事実です。
しかし、これは考え方や見方によってはさほど気にならないと感じるお店も多いかもしれません。
デメリットになりやすい要因について見ていきましょう。

まずは、手間がかかってしまうこと。
お店の中を大々的に装飾しているところなどは、模様替えの手間もそれだけかかります。
また、フロアが広いお店も大変そうですね。
デパートなどでは、前日のお店全体が閉店してから翌日の開店時間まで、徹夜で店舗装飾の模様替えを行うことがあります。

しかし、苦労して店舗装飾の模様替えを行うことで、お店に対して愛着がわくという意見もあります。
確かに、業者に任せた模様替えよりも、自分たちで「ああでもない」「こうでもない」と意見を交わしながら取り組む模様替えの方が、完成した後の達成感も大きく違ってきます。

次のデメリットとしては、費用がかかることです。
季節に応じて新たな装飾品を購入する必要があるからです。
春夏秋冬の季節による変化だけでなく、お正月、バレンタインデー、卒業シーズンや入学シーズン、ひな祭りにこどもの日など…ほぼ毎月何らかのイベントがありますので、もしもイベントに応じて模様替えをしようとすればかなりの備品が必要ということにもなり得ます。

ただ、一度購入してしまえば翌年も使えるものも少なくないので、使い回しができるかどうかという視点で装飾品を選ぶことで、このデメリットは軽減できそうです。

店舗装飾を模様替えする時の注意点

年間を通じて統一感を出す

店舗装飾を模様替えする時の注意点としてまずお伝えしたいのが、季節やイベントごとにお店のテイストが変わらないようにするということです。
1年を通じて、統一感を出すことがポイントです。

例えば、ナチュラルテイストのお店なのにクリスマスだけポップになったり、そもそものターゲットは30代女性を想定しているのに、お正月だけ子供向けの装飾になったりすると、お店のコンセプトもブレてしまいますし、リピーターも違和感を感じてしまいかねません。

店舗装飾を選ぶ時には、どうしても単品で見てしまったり、値段を重視してしまったりするものです。
しかし、そこで一歩引いて「お店のコンセプトとあっているか」「他の季節の装飾とテイストが違いすぎないか」ということもチェックしておくと安心ですよ。

使いまわせるかどうかもチェックする

店舗装飾を模様替えするデメリットのひとつに、費用がかかってしまうということがありました。
仕入れなどとは違って、装飾にかかるお金は直接回収できるものではないため、できればあまりたくさんの費用はかけずにおきたいものです。
そこで、店舗装飾を選ぶ時には「他の季節も使いまわせるのか」「来年の同じシーズンにも使いまわせるのか」という視点を持っておくことも必要です。

店舗装飾を模様替えすることで得られるメリットやデメリットについて見ていきました。
確かに費用や手間がかかるというデメリットは否定できません。
しかし、それでも店舗装飾がもともと期待される効果を維持するという意味では、定期的な模様替えはお店にとってプラスになることが大きいと言えそうですね!