屋外広告士の試験内容や難易度について

屋外に設置する大きな看板や広告塔、アーチなどの大きな屋外広告物を制作したり施工したりする際に、屋外広告に関する有資格者の設置や手続きが必要となることがあります。
その際に「屋外広告士」という資格が役に立つのですが、この資格の試験内容や難易度はどうなっているのでしょうか?

国土交通大臣の認定資格「屋外広告士」

屋外広告物の製作・施工に関して、知識及び技術を有することを認定された者が「屋外広告士」です。

条例で定められた対象となる屋外広告物などを設置する際には、「屋外広告士」は屋外広告物管理者として認められ、設置届を提出したり、継続または変更許可申請の場合には、点検して点検報告書を提出することもできます。

屋外広告業を営む場合では、営業所ごとに置かなければならない「業務主任者」に求められる資格の一つでもあります。

試験の時間と内容は

屋外広告士の試験は、屋外広告物法に定める登録試験機関である、一般社団法人日本屋外広告業団体連合会(日広連)が実施していて、試験は学科と実技の2つの試験からなります。

学科試験は4択のマークシート方式で、「平成29年度 第26回屋外広告士試験」を例に取ると、屋外広告物法、屋外広告物法に基づく条例、その他関係法令の知識を問う問題A「関係法規」は15問60分、屋外広告物の構造設計及び設置工事に関する一般的な知識を問う問題B「広告デザイン」は20問80分、屋外広告物に係る色彩、意匠、素材等の構成要素に関する専門的知識、都市景観特に広告景観に関する専門的知識を問う問題C「設計・施工」は15問60分となっています。

実技試験は、願書の時点で「デザイン」か「設計・施工」のいずれかを選択して受験します。

実技試験問題は120分で、「平成28年度 第25回屋外広告士試験」での出題では、「デザイン」で美術館の壁面に掲出する展覧会を告知する懸垂幕をデザインすることが求められ、「設計・施工」では自立広告板の平面図・立体図・側面図などが記され、設計条件を元に設計するという問題でした。

試験の概要と、これまでのデータから見る難易度

試験は1年に1回で、例年10月下旬頃に1日かけて行うスケジュールで開催され、合格発表は12月中旬頃です。

受験するためには、5月初旬~7月末までに頒布される受験願書(1部500円)を購入し、5月中旬~8月中旬頃までの願書申込み受付期間中に送付します。

受験料は1万7500円で、受験地は札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、丸亀、福岡、鹿児島、那覇の全国11会場です。

受験資格は、18歳以上で実務経験を3年以上積んでいる必要があります(事業所の証明印が必要)。
また、1・2級建築士、1・2級建築施工・土木施工管理技士の国家資格を有する方は、試験科目の一部が免除されます。

合格基準は、学科の合計点、実技の点数で原則60%以上の得点で合格となります。
ただし、平均点などが著しく高かったり低かったりした場合は、試験委員会が合格基準を変更する場合もあります。

難易度については、ここ5年の合格率を見てみると、平成24年29.4%、平成25年30.6%、平成26年27.5%、平成27年26.7%、平成28年26.5%と徐々に合格率が低くなっている傾向にあります。

ただ、合格率の低下については、試験の難易度が上がったというよりも、受験者の増加により、準備不足などで落ちる受験者が増えたためとも考えられ、資格試験としてはやや易しい部類に入るでしょう。

以上が屋外広告士の試験内容や難易度についてです。
試験対策としては、過去問を何度も解き、日広連の各地区連合会事務局が開催する試験のための講習会にも足を運べば、試験の点数を上げて合格により近づくことができるでしょう。
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