ピクトグラムとしての条件・原則

ピクトグラムは、ただやみくもに作ればいいというわけではありません。
世界中の子どもたちからお年寄りまで誰が見ても一目瞭然ということが大前提になります。

そうでないと制作しても無意味になり、配置しているだけで無駄な設置物になります。
今回は「ユニバーサルデザイン」との関係性から考えてみましょう。

ピクトグラムと深い関係のある「ユニバーサルデザイン」

まず、ユニバーサルデザインについて知る必要があります。
ユニバーサルデザインとは、国境を越えて、言葉・風習・国の違い、さらには世代を超えての能力や考え方に左右されずに利用することができるあらゆるものの設計を言います。

ユニバーサルデザインの提唱は、1985年にカルフォルニアのユニバーサルデザインセンター長のロナルド・メイスが公式にしました。
不特定多数の人が利用できるデザインであることを前提に基本コンセプトを設定しました。
障害者をデザイン対象にしているバリアフリーとは異なります。

ピクトグラムとして成立する原則や条件とは

ユニバーサルデザインをベースに、ピクトグラムとして成立する原則や条件を考えてみましょう。
まず、誰にでも理解できることです。
様々な障害の有無、世代間の差を考慮する必要があります。

次に、どこに置いても理解できることです。
日本全国はもちろんのこと、先進国から発展途上国、島国や内陸部、世界中のどこでも使用可能であることです。
施設の種類に関係なく使用できることも大事なことです。

最後は、どの時代においても理解できることです。
西暦が進むにつれ、常に世の中は変化しています。
その時代において必ず時代を象徴する流行が存在します。
変化すること、流行ることにおいても惑わされることがないことが必須条件です。

絵文字との違い

ピクトグラムは別名絵文字とも呼ばれています。
ただし、ピクトグラムはより公共性が求められます。
事前の学習が必要なく、目で見ればすぐに理解でき、そして行動や判断をどの世代においても、どんな条件下においてもできることです。

絵文字と聞くと、メール等で使用するようなイラストの要素を思いつくかもしれません。
イラストと聞くと、動物などのキャラクター的なものもありますので、それを見て何か判断や行動を起こせるかは難しいところです。
だからこそ、ユニバーサルデザインをモチーフにしたピクトグラムは、公共性を保ち、世界中の人々のコミュニケーションを向上させるツールの一つなのです。

レジ誘導シール