隠れ家×××って、どうやって見つけてもらうの??

ごちそうさま。いやあ、ここの料理、最高に美味しかったですね。看板博士!」
本当だねえ(だから博士じゃないのに……ま、美味しかったからいいか)。
いい店を知ることができて嬉しいよ。あ、店長だ。

「本日はご来店ありがとうございました。客入りが少ないのでサービスさせて頂きました」
ありがとうございます。折角の美味しい料理、もっとお客さんが来るといいですね!

「でも、店名が『隠れ家』ですからねえ。ね?店長さん」
「はい。『隠れ家』である以上、決してバレてはならぬとずっと隠密に営業してきたのですが、それではさすがに厳しいと今度認知度をあげるために看板を出そうかと」
認知度UPで看板!ほほう!

「でも、隠れ家だからやっぱりやめようか、あるいはいっそ黒い壁に黒い文字で書くような目立たない看板……」
いやいや。『隠れ家』といっても、営業が成り立たないほど、本当に隠れちゃダメでしょ!
料理のお礼だ。ちょっと考えますよ~。

まずは「隠れ家」を調べてみました

「隠れ家」や「秘密基地」などの言葉には、ちょっと意味深だったりオトナな雰囲気だったりといった、ムードのある感じがします。そのためか、実際のところ「隠れ家」というフレーズは利用頻度が高いです。

大手グルメ情報サイトで「隠れ家」で検索すると、そのヒット数は70,000件以上。
「女子会」が約40,000件、「創作料理」が約10,000件であることを比較すると、意外と隠れてはいないような気がします(笑)。

辞書を引くと、「隠れ家」の持つ意味にはいくつかあり、

  • 陰にあって見えない所
  • 人目を避けている場所
  • 一部の人だけの、落ち着いて過ごせる場

などが定義されています。

ただし、これらを全て兼ね備えているお店というものはなかなか存在しません。
また「隠れ家」よりも「隠れ家的」というフレーズを使って、一部のエッセンスだけを取り出したものも多くあります。
では、どこら辺の要素が使われるのか、見ていきましょう。

「隠れ家的」なお店って、どんなお店?

「隠れ家」「隠れ家的」といった言葉を掲げていたり、評されていたりする複数のお店について、それらのいくつかに共通する特徴を調べてみました。

看板が無い

おやおや、いきなり看板博士の出番が否定されてしまいました(笑)。
代表的なものは、住宅街にあって民家を改造したスペース。
そもそもお店であると気づかれない場合もあります。

また看板を掲げていても、例えば「ラッキー」とだけしか書かれておらず、通りすがりの人には何のお店なのかわからないといったものもこの一種です。
……と、看板が無い話になったので、これで終わりたいところですが、もっと見ていきましょう。

通りの裏など、目につきにくく行きづらい所にある

結構多いのはこのパターン。お店自体の立地が大通りに面していない、大きなビルの中だけどエレベーターが止まらず人の出入りが少ないなど、どちらかというと不便な所にあることが多いようです。

営業日時や時間帯が特殊

毎週月曜の深夜22時からの2時間だけ営業など、立地ではなく時間的な面から行きづらく、営業しているのがレアなお店も隠れ家と呼ばれる傾向にあります。

会員制

特に多いパターンの1つはこれ。
まさに先程の辞書の「一部の人だけの、落ち着いて過ごせる場」に該当します。

紹介が無いと入店すらできない一見さんお断り。
このようなお店は、宣伝広告があることも少なく、逆に取材がNGというお店も多数です。
ただし、「隠れ家」を謳っているお店の全てがそうというわけではありませんので念のため。

ここで「隠れ家って書いてあるから入っちゃいけないんだ」「隠れ家だから宣伝しないでおこう」など不幸な誤解が生じるケースもまれにあります。

少人数しか入れない

食材の数を厳選していたりなどで「1日10名まで」などの制限を設けているお店もあります。
また、実際「隠れ家」と呼ばれるお店は、店自体の広さもさほど広くないことのほうが多いようです。

謎めいたムード

地下にお店があったり、照明が落とし気味だったり。
先程の辞書での「陰にあって見えない所」の意味合いが強いお店です。

落ち着いた雰囲気

もう1つ多いパターンはこれ。
例えばお酒がメインのお店であっても、大学の体育会系サークルのコンパでしばしばみられる騒がしいドンチャン騒ぎが行われるということは少なく(前述の会員制などで貸切の場合は別)、落ち着いて味わうという雰囲気を醸し出そうとしているお店が多いようです。

「隠れ家」を見つけてもらうには

隠れ家xxxって、どうやって見つけてもらうの??

色々と特徴をあげていきましたが、そんな隠れ家を見つけてもらうにはどうすれば良いのでしょう。

まずその前に、お店サイドとして「人を呼びたい」のかを確認してください。
前述の通り、隠れ家には「少人数しか入れない」「落ち着いた雰囲気」といった意味合いもあります。
「大勢で騒ぐ場としても使って欲しい」のであれば是非呼ぶべきですが、上記ニーズを満たしつつ同時にさらに一日数十人は客を呼びたいというのはちょっと無理な部分もあります。
「隠れ家」に何を求めているか、ちょっと落ち着いて考えてみてください。

そして考えた上で、より見つけてもらいたいのであれば、これもパターン別に見ていきましょう。

落ち着いた雰囲気⇒普通に宣伝する

この場合、特に特殊な宣伝などは意識することなく、普通に看板を出す、ホームページを作るなどの宣伝を行えばOKです。
ただし、落ち着いた雰囲気という要素は守りたいので、看板を出すにしてもネオンサインが点滅するような派手めのものよりは、発色は抑え気味のほうが良いでしょう。

通りの裏など、目につきにくく行きづらい所にある⇒目抜き通りでPRをする

こちらの場合、いかにしてそこへ道案内をするかということが大事になります。
まず、裏通りまでたどり着いた人へのランドマーク(目印)となるよう、看板は設置したほうが良いでしょう。
そして、裏通り自体への誘導ができるよう、表通りへも看板やポスター、あるいはティッシュ配りなどで宣伝をしましょう。
お店の存在を多くの人へ認知させたいという場合は、こちらのほうがより大事となります。

会員制⇒口コミを増やす

会員制の場合、一番手っ取り早いのは既に会員の客に新規会員を呼んでもらうようお願いすることです。

より具体的な施策としては「お友達割引」などを設定する、会員だけに配るお店のPRカードの用意などがあります。
また最近はSNSも発達していますので、既存会員のかたがお店情報をシェアしてPRしやすいよう、「会員制」という条件は残しつつも情報発信をするという活用術もあります。

また「会員制」であること自体をステータスとして、雑誌などのマスコミ取材記事を受けてPRするという方法もあります。
ただし、これは媒体や内容によって反響が違ってきます。
既存会員のかたへ迷惑とならないように、上手に対応するようにしましょう。

「なるほど。当店の『隠れ家』って、そこまで深く意識はしていませんでした。ですので、暗いイメージにこだわらずに、バシバシ宣伝をしていきたいと思います!」
ええ。それでいいと思います。
ただし、お店のスペースや提供する料理などのキャパシティがオーバーすることのないよう、受け入れ態勢は気をつけてくださいね。

ところで、深く意識してないってことは、なんで『隠れ家』って店名にしたんですか?
「あれ? 博士、気づきませんでしたか? 店長さんって、実は外国のかたなんですよ」
ほう(でも日本語流暢だったなあ)。
「で、お名前をカーク=レーガンとおっしゃって、そこからつけたそうですよ」
な、なにぃ!!!(そういう名前の人、実際にいるのかなあ……)

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