眩しければいいってもんじゃない。いやオーケーです。

夏の夜といえば、やっぱり花火ですよね!
特に夜空を眩しく彩る打ち上げ花火は、夏の間に一度は見ておきたいもの。

「たーまやー」いやあ、打ち上げ花火っていいもんだねえ。
「ですねえ。ところで、看板博士。その、たまやって何なんですか?」
そっか、若い子は知らないのかな(って、博士じゃないんだけどなあ)。
昔の江戸にあった花火屋さんだね。人気だったから、花火が上がるとその掛け声がよく言われたらしいよ。

「おお。さすが看板博士。つまり花火が一種の看板だったんですね!」
いやあ、その解釈はあまりにも強引じゃないかな…

「というか、花火を看板にするってできないですかねえ」
うーん、火は消えちゃうからねえ。
ただ、花火みたいに眩しい看板っていうのはいいアイデアかもしれないねえ。
次に打ちあがるまでしばらく時間あるようだから、ちょっと考えてみようか。

看板を眩しくするとどんな効果があるの?

看板を眩しく明るく輝かせることの効果の前に、まずは看板そのものの役割について、ちょっとマーケティングっぽく考えてみましょう。

看板の役割は、見て読んでもらうことで記載のお店や商品の情報などを知ってもらうことに尽きます。
ただ、夜空に一発だけ上がる打ち上げ花火とは違って、現代社会は(連射花火のスターマインのように?)次から次へと新しい情報が出てきて、看板の数も大変多数。
そのため「作ればみんな読んでくれるだろう」と思っていたら甘く、「視界にこそ入っていたけど、中身を見ようとは思わなかった」「そもそも看板があるなんて気づかなかった」といったことも結構あります。

看板の中身を見てもらう、読んでもらうためには、まずは「注意を引き付ける」ことが大事。
そのためには、「遠くからでも目に留まる」「近隣の他の情報よりも引き立つ」といった、「目立つ」ことが大事となります。

そして人間は、そもそも生理的に暗いところより明るいところに目が向きます。
といったわけで、目立たせるためには、眩しく明るく輝かせることが一番。
輝かせることで目を向きやすくして、内容よりもまず看板があるということへ注意を引き付けるようにする。
これが眩しさの最大の効果です。
どんなにその人にとって有意義な情報が載っている看板であっても、存在に気付かずスルーされたら全く無意味ですからね。

また特に暗い夜道などの場合、眩しく照っている看板にはそれだけで安心感があります。
具体的には防犯や事故防止といった効果もあります。

眩しい照明、中から照らすか 外から照らすか

さて、これまで漠然と語ってきましたが、照明の照らしかたについても見ていきましょう。
大きく仕分けすると、「内照式」と「外照式」の二つに分類されます。

「内照式」を一言でいうと「看板自体が光る」ということです。
看板の内側に照明があるのです。
提灯や行燈(あんどん)をイメージするといいかもしれません。
大手コンビニの看板などは大抵このタイプです。
アクリルで作られており、その内部に光源を持って、ロゴマークなどを眩しく光らせる仕掛けになっています。

対して、「外照式」の場合は看板自体に光源は無く、外部からスポットライトを当てることで、その看板を照らしています。
外側にある分、ライトの設置位置は様々な選択が可能です。
看板に傘や屋根のようなものを設置して上から照らすタイプ、下からライトアップして浮かび上がらせるタイプ、あるいはそれらを混在させてムラなく全体を照らすタイプなどもあります。
発光面積が限られるLED電球を使う場合、看板一面を明るくするよりも、看板の中で特に照らしたい部分のみをピンポイントに照らしてアピールするといった演出もできるでしょう。

その仕掛け上、一般に「内照式のほうが外照式より明るいが、製作費やメンテナンス費用などは高額」と言われています。
どちらが良いか、ニーズに合わせた選択をしてください。

飛んで火にいる夏の虫……は、過去のこと?

ちなみに夜に光っている看板や電灯の元には虫が集まっていて、その下には虫の死骸が転がっている……といったイメージはないでしょうか?
最近はどうやらその状況も違ってきているようです。

夜に虫が眩しい光の元に集まるのは、月の灯りに向かうという習性を持っているからです。
しかし、それは光のもつ明るさに反応するのではなく、月灯りに含まれる紫外線に反応するそうです。
そのため、特に入口に近い看板などは紫外線を出さないLED電球や紫外線カットのフィルムなどを貼ることによって、光を出しても虫を寄りにくくするなどの対策が施されたりしています。

その他、虫が寄りたがる時間帯(夕方過ぎに暗くなった直後や、明け方が活動しやすいそうです)や、色(青や紫の光に反応しやすいと言われています)などを知ることで、人間だけが集まりやすくなる看板(?)というのもできそうですね!

眩しければいいってもんじゃない。いやオーケーです。

もちろん近隣への配慮は必要です

さて、ここまでは眩しくすることのメリットを中心に語ってきました。
ただし、一点ご注意を。

眩しすぎる看板は、近所迷惑とされることもあります。
例えば、看板と同じ高さのマンションで生活している人にとっては、眩しい光は夜の安眠を妨げるもの。このような問題を、最近は公害ならぬ「光害」と呼び、争われることもあるそうです。

また景観保護条例などで、光源を持つ看板に対してそもそも制限が課せられていることがあります。
近隣の方々は一番大事なお客様。
絶対に迷惑をかけることのない看板にするよう、設置前には留意するようにしましょう。

眩しく見せる工夫あれこれ

既に光っている看板を設置している上でもっと眩しくしたい、という場合、どのような工夫があるでしょう?

まず一番は光源を増やすことです。
特に外照式の場合は、内照式よりも照明の場所に凝ることで、より眩しく照らすポイントを決めることができます。

そして、可能であれば光を点滅させると、見た人により眩しく感じさせる効果があります。
さらに色にもこだわると、同じ光の量でも受け取るイメージが違ってきます。
また、花火のように眩しく燃え上がっていると思わせたいという場合、フレイムライトと呼ばれる看板はいかがでしょうか。

赤やオレンジの布に光や風を当てることで、まるで炎がメラメラと燃えているように見せる看板です。本物の炎は使わず、電源をとって光や送風を行うため、とても安心です。
炭火や薪のようにしたり、聖火台のようにしたりと、周囲の造形物によって見せ方も様々。
近寄らないと本物の火のように見えるため、「どうやって燃やしているんだろう……えっ、作り物?」といった形で、好奇心をあおって注意を引き付けることも可能です。

実際に火を使う焼鳥屋さんや、神秘的な雰囲気を出しつつも眩しさで引き付けたい占いショップなどでは是非使ってほしい看板の一つです。

実際に看板を眩しくすると?

「いやあ、眩しい看板って、基本は目立っていいことずくめなんですね。実際、事例とかってあるんですか?」
そうだねえ。5年ほど前の話になるけど、こういうのはどうだろう。

モスバーガーが「全店舗に LED 照明の新看板を導入」のニュースリリースを出しているよ。
(参考:http://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_130606_1.pdf)

LED化することで電力の大幅削減ができたというのが中心のニュースではあるけれど、じっくり読むと他にも注目点が。
丸みを帯びて分かりやすい看板ロゴにして、それを眩しく照らすことで、トータルで数パーセントの売り上げ増もあったとか。

「へえー、身近でそういう事例あったんだ」

もちろん、時間や予算に余裕がないとできないこともあるとは思うんだ。
でも、もしこれまでの看板が全然人を引き付けていないと思ったら、まずは眩しく照らすというのは、比較的簡単にできる対策かもしれないね。他の方法だと、例えば……

ドーン!!!!!!

「いやあ、見事な五尺でしたねえ!看板博士! 見ました!?」

う、う、う。話に夢中になりすぎて見逃した。早く次の五尺玉も上がってくれ~。

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