黒板を買ってみた。でも絵も字も下手。どうしましょう?

みんなから看板博士と呼ばれ(でも本人はそうとは思っていない)愛されている男。
学生時代の同級生が、学習塾を開いたというのでお祝いに伺いました。

ついにオープンだってね、おめでとう。
「いやー、看板博士!先日はアドバイスありがとう!おかげで看板を見て申込者が予想以上に増えたよ」
いえいえ(……だから博士じゃないんだけどなあ。というかいつの間にそんなアドバイスしたんだろう。)

「ただ一つ悩みもあってね。折角だから、表に置く用の黒板も買ってみたんだけど、何を書いていいかわからなくて」
いやあ、学習塾だったら何も悩まずに、教室の黒板に書いている感覚で、そのまま書けばいいんじゃないのかい?
「ただねえ。俺、絵も字も下手なんだよねえ。だから、黒板看板となるとどうしても身構えてしまって……。どうしたらいいと思う?」

なぁに大丈夫だって!
黒板の看板を楽しく目立たせる方法なんていくらでもあるんだから!
(……というか、字が苦手で塾講師って、そっちのほうは大丈夫なのか?)

色を使う(けど使い過ぎない)

黒板というと、黒~深緑の色をしたボードに、白いチョークで文字や絵を描きます。
しかし、白一色だけでのアピールは実際難しいものです。
そこで黄色やピンクなどの目立つ系の色も合わせて用意しましょう。
ただし、1文字ごとに色を変えるようなやり方は逆効果です。

慣れないうちは、まずは白で書き、目立たせたい単語のみに色を使うようにします。
その単語や文字にアンダーラインを引いたり、大きく囲んだりします。
慣れてきたら、その文字の周囲を色で囲むようにして大きく見せて、目立たせるようにしましょう。

また色についても意味合いを持たせるようにする、例えば「値段は全部ピンクで」「その日の特別商品だけは水色で」などのルールを決めておくと、日々の演出に統一感も生まれるようになります。

チョークではなくマーカーを使ってみる

なおチョークは結構クセがあり、苦手という人も多いようです。
そういう場合は、マーカーを使ってみてはいかがでしょうか。

市販されているマーカーの中には、ボード用で文字が消せるタイプのものがあります。
特に顔料インクが使われた、水溶性のチョークマーカーという名前で売られるものも多いです。
それらを使うと、チョークで書いたような仕上がりになり、同時にチョークの粉などで汚れることもなく、簡単に水拭きで消すこともできます。
(ただし、ボードとの相性もありますので、当該ボードにそのマーカーで書けるかどうか、まずは試してからお使いください。)

もちろんチョークに慣れているという人は、別段マーカーを用意する必要はありません。
特にチョークならではの「色を塗る」「粉の量による濃淡」などを意図的に使えるようになると、絵に深みが増すようになります。

自分で文字やイラストを書くのではなく、貼ってみる

さて黒板の利用は、何もそこに絵や字を書くだけではありません。
何かを貼り付ける土台としても大いに活躍します。

例えば、シールや最近話題のマスキングテープ。
質素な黒板に華やかなシールを貼ることで、アクセントを添えることができます。
絵を描くのが苦手という人も、シールを貼るだけだったら大丈夫!
もしお店のロゴやステッカーなどもあれば、それも貼ってしまいましょう。

ただしシールやテープは「失敗した場合や毎日変えなくてはならない場合に、剥がした跡が汚れやすい」という問題点もあります。
そういう時に役立つのがマグネットです。

最近は100円ショップでも、カラフルなマグネットシートが売られています。
また、文字や数字、イラストが書かれているものもあります。
それらを並べるだけでもキレイな文字で言葉を作ることができます。
また、シールやステッカーを直接黒板に貼るのではなく、マグネットの上に貼ることで、何度も並び替えができるようになります。
頻繁に看板の内容を更新したい場合、ぜひ活用してみてください。

そして、既存のイラストや文字のフォントに飽きてしまったら、自分で好きなフォントやイラスト、写真を用意しましょう。
お気に入りのフォントやイラストを印刷し、それも切り貼りするだけで、黒板が華やかな看板になります。
例えば飲食店の場合は、おすすめのメニューの写真を貼ることで、ひときわ注目を集めることができます。
また特に屋外に設置することが多い黒板の場合は、印刷した後にラミネート加工をすると、雨や夜露などで濡れて破損することを抑えることができます。

写真だけでなくオブジェも貼ってみる

黒板を買ってみた。でも絵も字も下手。どうしましょう?
そして、黒板に貼るものは二次元だけに収まりません。
各種オブジェクトを貼ると、より華やかになります。

最初は「季節の花」などはいかがでしょうか。
もちろん造花で大丈夫です。
春には桜の花びら、秋にはモミジやツタなど。
これらも100円ショップなどでも売られているので、それを黒板のフチの周りに取り付けるだけでも、時流に沿ったオシャレ感を演出することができます。

また先程のマグネット同様に、文字(特にアルファベット)をかたどった積み木のようなオブジェなどもよく売られています。
店名などはそれを並べて貼ると、他の文字とも差別化が可能です。
特におもちゃ屋、そして園芸用品店には、そのようなグッズが沢山あります。

さらに、お店に関係あるものを貼ると、看板としての宣伝効果も生まれます。
例えば、レストランならばミニチュアのサンプル食品などはどうでしょう。
また、スプーンなど実際の食器も(とがっていて傷つける恐れのあるものは避け)より食べる場所というイメージが喚起させられます。
美容室ならば、小型のシャンプーなどの瓶をアレンジしてみてはいかがでしょうか。

とはいえ一番大事なのは中身

ただし、いくら看板の表面だけをキレイにしていても、大事なのはやっぱり中身です。
実際のところ、絵や字が多少下手であっても、それで嫌悪感を抱くといった人はほとんどいません。
むしろ昨今のゆるいご当地キャラクターたちがブームになったように、多少の個性やクセがあったほうが、人目を惹くことがあります。
ぜひ、あなたなりの感性を大事にして、黒板に伝えたいことをぶつけてみてください。

特に、日替わりや週替わりで内容を変える黒板の場合は、その変わった内容を伝えることができるのか(例えばレストランで日替わりメニューを表示する黒板だとしたら、具体的にそのメニューはどんなものなのか、といった中身)が大事となります。

……とまあざっとこんな感じかな。何か参考になったかい?
「なるほど。黒板だから100%全部手書きじゃないといけないと思っていたよ。
そっか、印刷したものだったり、小物だったり、色々使えるものがあるんだね。」

ああ。しかし、大事なのは中身だよ。
そもそも塾講師なのに字が下手って、普段の授業はどうしているんだい?

「ああ、それなら大丈夫。この教室の黒板、実は電子黒板なんだ。
だから、重要な文言などはパソコンから投影できるし。
理科の実験の様子なんかも、装置がなくてもこうやって動画で説明ができるんだ……おや、ずいぶん見入ってるね」

す、すごいな、この電子黒板って!
へぇー、こうやって動画上にペンで書き込みできるんだ。
え、この手書きの文字もそのまま保存?
これもしかして、表の黒板と連動とかできたら最高じゃん!
うわー、最初から言ってくれよ。
もしかしたらもっと面白い看板ができたかもしれないのに!!

「……看板のことになるとそんなに夢中に。やっぱりお前、学生時代のまんまだなあ」
ええっ?

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